コラム

建設工事保険とは、建設中の建物の火災保険として理解する

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

建設業にて建設工事保険に加入した方が良いのかな?と思ってはいるものの、建設工事保険は、全ての建設業者が加入する必要がないことをご存知ですか?

一般的に工事保険とは言われますが、賠償責任保険・建設工事保険・組立保険・労災上乗せ保険などがあり、それぞれの保険が何の為に入っているのかわからないなんていう方もいらっしゃると思います。

建設工事保険とは、ビル・工場・住宅など一棟を建設する建設業者が加入する保険で、建設工事中の建物の火災保険として考えるとわかりやすいと思います。ビル・工場・住宅などを建設中のその物件の管理者は建設業者になりますから、万が一に火災などが発生してしまい、また改めて建設する費用を補償する保険なので、是非、加入しておきたい保険のひとつになると思います。

今回は、建設工事保険の補償内容などについて、記事を書きましたのでお読み下さい。

建設工事保険と同じような保険として組立保険があります。
建物外装・内装工事業やビル設備付帯工事のみを行う建設業者では建設工事保険ではなく組立保険に加入する必要があります。組立保険については別記事がありますので、参考にして下さい。

組立保険と賠償責任保険は全く別物!組立保険の知識を深める

1.建設工事保険とは

建設工事保険とは、建設中の建物に火災など事故等不測かつ突発的な事故によりその建物に損害が生じた場合に、その物的損害とその建物の復旧費用を補償する保険です。またその建物の材料の片付け処分費用や臨時に発生した費用まで支払われ、幅広く補償してくれる保険です。

対象となる工事は、ビル・工場・住宅などの建設工事が対象となり、増築・改築・改装・修繕工事までを含みます。
建設工事保険の補償される期間は、請負った工事の開始時から、建物が完成し引き渡すまでの期間を補償します。

1-1.建設工事保険で補償の対象物

1、工事の目的物(ビル・工場・住宅など)
2、上記に付随する支保工、型枠工、支持枠工、足場工、止留工、防護工、その他の仮工事の目的物
3、工事用仮設物
4、現場事務所、倉庫、宿舎などおよびそこに収容されている什器・備品
5、建設用材料および建設用仮設材料

自社で建設するビル・工場・住宅自体の補償はもちろん、その建設における現場事務所から建設用材料まで、工事現場内におけるあらゆるモノが補償されるのです。

1-2.どんな事故の時に建設工事保険の保険金がおりるのか?

その工事現場において不測かつ突発的な事故が原因で生じた損害が建設工事保険の保険金の支払いの対象となります。
不測かつ突発的と言われても、なかなかピンときませんよね。
では、実際の保険金の支払いの例を見てみましょう。

火災、破裂または爆発、取り扱いミスによる事故
例:
火災が発生して、建設中の建物が燃えてしまった。
鉄骨の組み立て中に誤って鉄骨をつり落としてしまった。
水災害(暴風雨や洪水など)や落雷などの自然災害による事故
例:
台風による強風で、建設中の建物が倒壊してしまった。
暴風によりガラスが割れ、雨が吹き付けられ内装が損害を受けてしまった。
落雷が建設中の建物にあたり、焼損してしまった。
盗難・放火・いたずら・車両の飛び込みなど
例:
工事現場に保管していた建設材料・資材が夜間に盗まれた
放火され建物が全焼してしまった
その建物に車両が飛び込んできて損害を受けてしまった

このように建設工事保険は、あなたの会社で建設中の建物や必要資材を予期せぬ事態から守ることができるのです。
保険金の支払いとならない場合があることも知っておきましょう。続きをご覧ください。

1-3.建設工事保険で保険金がおりない事例

○故意もしくは重大な過失によって生じた損害
○自然の消耗(サビなど)もしくは劣化による損害
○地震、津波、噴火による損害
○戦争、暴動または騒じょう、労働争議中の暴力行為や破壊行為による損害
○核燃料物質、放射線照射・放射能汚染による損害

2.建設工事保険は総括契約がおすすめ

建設工事保険のご加入方法は2通りあります。
請負った工事ごとに保険契約する個別契約と、1年間のすべての工事をまとめて保険契約する総括契約があります。
総括契約のおすすめの特徴は、保険期間中の工事をまとめて補償しますので突発的な工事を受注しても保険の手配もれの心配がありません。
契約は簡単で直近の売上高で年間の保険料を計算しますので、手続きが効率的になります。

また個別契約を何回も契約されているより、総括契約で契約されると保険料が安いメリットもあります。

3.建設工事保険だけでなく賠償責任保険と任意労災保険を合わせて加入するのがオススメ

建設工事保険のことについてご説明しましたが、あくまでも建設工事保険はあなたの会社で建設する建物や資材のための保険です。
建設業をとりまくリスクはこれだけではありませんよね。
ですから、建設工事保険だけではあなたの会社を守ることができないのです。

作業中に他人のモノや、カラダを傷つけてしまったりする危険、また、従業員や下請さんの労災事故も発生する危険が他業種に比べて高いです。
ですから、建設業の方は建設工事保険だけではなく、賠償責任保険と任意労災保険に加入する必要があるのです。

まとめ

建設業において建設工事保険が必要だということがお分かりいただけたかと思います。
ビル・工場・住宅などの建設を請け負い、建設中の建物が燃えてしまったとなると、あなたの会社にとって大ダメージです。
そのリスクを回避する保険が建設工事保険です。補償漏れがないよう総括契約で加入するようにしましょう。

また、他人の対人・対物事故を補償する賠償責任保険と、労災リスクにおける任意労災保険を合わせてご加入して、思わぬ事態が発生する前に万全の準備をしておきましょう。

労災だけで大丈夫?任意労災保険が絶対に必要な理由と選び方

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。

SNSで最新情報をチェック

コメントを残す

*