損害賠償

Withコロナの現代、ホテル・旅館が生き残るために必要な賠償責任保険

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あなたは、ホテルに宿泊をしているお客様から賠償を求められるなどのトラブルが起きた時、どう対応すべきなのか、不安に感じているのではないでしょうか。
ホテルや旅館などの宿泊施設は、サービス業・飲食業(レストラン)・販売業(お土産)など、様々な業種が重なりあっている業態です。

また、コロナウイルスの影響により激減していた宿泊客も Go to トラベルの発足で徐々に戻る、と前向きにな っているなかで、【賠償事故でお客様と揉める】【事故の対応が不十分で口コミサイトに悪評を書かれてしまっ た】といった水を差すようなトラブルは間違いなく避けるべきです。

そのため、ホテル側が気をつけなければいけないリスクも多く、万が一のトラブルが起きた時にしっかりと対応できる保険に加入しておくことが非常に大切です。
この記事では宿泊業者が必ず入るべき保険を解説していきますので、ぜひお読みください。

1.宿泊客や利用客とのトラブルから身を守る賠償責任保険

宿泊業界で働くほとんどの方が既にご存知だと思いますが、仕事や施設を原因とする事故が起きた時は、賠償責任保険で対応をすることができます。
しかしながら、ひと口に【賠償責任保険】と言っても色々な種類があり、対応できる事故もそれぞれ異なります。
この記事の書き出しでもお伝えしている通り、ホテルや旅館は様々な業種が絡んでいるため、ホテル・旅館向けにパッケージ化された保険に入る必要があります。

ここからは、実際にどのような仕組みの保険なのかを解説していきます。

1-1.旅館賠償責任保険で宿泊客とのトラブルに対応できる 

ホテルや旅館のリスクを総合的にカバーするパッケージ型の【旅館賠償責任保険】であれば、お客様との様々なトラブルに対応できます。

実際にどのようなトラブルに対応ができるのか、イメージをして頂くためにいくつか事故例を紹介します。

○ ホテル内のレストランで誤ってコーヒーをこぼし、宿泊客の洋服を汚してしまった。
○ 客室ベランダの柵が突然はずれ宿泊客が転落し、死亡してしまった。
○ 修学旅行生に提供した料理が原因で集団食中毒が起きてしまった。
○ フロントで預かっていた宿泊客の私物を失くしてしまった。

万が一お客様が死亡してしまったら…遺族とのやり取り、慰謝料の支払いなど、考えるだけでイヤなことですが、ホテルとしてしっかりと対応をする必要があります。

また、修学旅行生の食事は【全員が同じメニュー】ということが、ほとんどだと思います。
食中毒事故の特性は、人数が多いこと、同じものを食べるなど同時に集団感染し、複数の被害者が発生することが想定され、リスクが大きいことは想像しやすいですよね。

旅館賠償責任保険では、このようなトラブルが起きたときに、被害者に対しての損害賠償金や、訴訟まで発展してしまった時の弁護士費用などを補償することができます。
まれに、『施設の賠償保険に入っているから大丈夫』と勘違いをされている方もいらっしゃいます。

しかしながら、パッケージ型でなく、部分的な補償だけの保険の場合、“食中毒リスクは全くカバーされない”“建物が原因の事故しか適用されない” など【保険の掛け漏れ】の可能性があるので注意が必要です。

なお、【法律上の賠償責任が発生したとき】に発動できる保険ですので、言いがかりやホテルに過失が認められない事故については補償することができないので注意が必要です。

~コラム~
コロナウイルス関連のトラブルには要注意

このご時世、予想できるトラブルは
『このホテルに泊まったせいでコロナウイルスに感染した!』ということです。
皆さまも対策は十分かと思いますが、万が一ホテルでクラスターが発生した場合、宿泊客からこういった申し出があるか もしれません。

現時点ではホテル側に賠償命令が下った、という事例が確認できていないため大変残念ではありますが、 保険での対応は 不可能に近い、というのが現実です。

想定のお話ではありますが、 【従業員の集団感染を知りながら労働させた】など明らかに管理態勢にが問題あった、など過失が認められた場合は賠償責任 あり、と判断されるかもしれません。

今後、新しい情報が入り次第、当サイトでも改めてお伝えをしていきます。

1-2.宿泊以外の目的でホテルを利用する人とのトラブルも対象になる

 ホテル・旅館の賠償保険、と聞くと宿泊している人とのトラブル-とイメージしがちですよね。
実は、宿泊以外の目的でホテルを利用するお客様や第三者とのトラブルも補償の対象になり得るのです。

例えばホテルに常設されている、会議室、会見場、スパ、温泉、などで起きた事故や、食事目的だけでレストランを利用した人との間にトラブルが起きたときも保険で対応することができます。
また、建物が原因で第三者に被害を与えてしまったときも役に立ちます。


想定される事故

・バックヤードの床が濡れていて、食材の納入業者などが転倒し、治療費を請求された。

・ホテルの看板が落ちてしまい、近くを歩いている人に当たり、頭に大怪我をさせ慰謝料を請求された。

・パーティーのために宴会場を利用したお客様が集団食中毒にかかってしまった。

注意が必要な点は、【常設かどうか】という基準ですが、これは各保険会社の判断によるので、現存の契約内容を必ず確認をしましょう。

1-3.敷地内での自動車事故はケースバイケースなので注意が必要

敷地内で自動車を原因とする事故が起きた時、場合によっては旅館賠償責任保険では対象にならず、別の保険でカバーする必要があります。

また、ポイントのひとつとして、事故が起きたときに運転していたのが誰か、という点があります。
では事例を紹介しながら詳しく解説していきます。

○ 旅館賠償責任保険で対応できるもの ○

ホテルの駐車場で従業員が誘導ミスをしてしまい、宿泊客が運転する車にキズがついてしまった。

この場合は旅館賠償責任保険の対象になり得ますが、ポイントは宿泊客が運転するという点です。
もちろん、誘導ミスをした従業員にも過失はありますが、この様な事故では運転者にも過失が発生する可能性が非常に高くあります。
過失の割合は、運転席からの見え方(右ハンドルor左ハンドル)や、前進orバックか、など状況を細かく確認し、保険会社が判断します。

例えば、駐車スペースに対して明らかに車幅が広い車だと分かりながら、誘導をしてしまった、ということであれば従業員の過失により、旅館賠償責任保険で損害をまかなうことになるでしょう。
反対に、誘導を無視して宿泊客の独断で事故を起こした、ということであればホテルに過失がないと言えますので、保険を使うことはなくなると言えます。

あくまで保険会社の判断基準ですので、大きなトラブルを避けるためにホテル側で相手の過失分を払ってしまう、というのもひとつの手です。
その場合は保険会社からホテル側の過失分が補償されます。

※例えば…

車の修理代金→100万円(時価額等考慮して金額妥当な場合)
過失の割合→ホテル9割:運転者1割
ホテルが修理代金を全額負担→90万円は保険から補償される。

× 旅館賠償責任保険で対応できないもの ×

宿泊客から鍵を預かり、従業員が駐車場内で車を移動させている際にぶつけてしまった。
この様な場合は【自動車管理者賠償責任保険】、という別の保険でカバーしないといけません。
運転しているのは従業員ですので、持ち主に過失は発生しません。

この保険については、こちらの記事で詳しく解説をしているのでぜひご覧ください

自動車管理者賠償責任保険の必要性と加入するときのポイント

○ 宿泊客同士の自動車事故は当事者の自動車保険で対応をする ○

ホテル側(従業員)の監視がないところで宿泊客同士が自動車の接触事故を起こしてしまった。

この場合は、宿泊客が加入している自動車保険で対応をすることになります。
ごく稀に施設の管理責任を問われるケースもありますが、当事者同士で事故処理を進めていくことがほとんどです。

この様に、自動車の使用や管理に関わる事故はケースによって使える保険が異なるため、事故が起きた際はその場で曖昧な対応することは避け、代理店や保険会社に相談をしましょう。

まとめ

この記事で解説をした通り、不特定多数の人が出入りをするホテルや旅館では様々な事故やトラブルが潜んでいます。
万が一事故が起きたときの対応次第では、ホテルの評判にも影響が及ぶことも考えられます。

With コロナと言われる今日、観光業、宿泊業は Go to トラベルや地域独自の施策などで明るい兆しが見え始めていますた。
たったひとつの事故で復活への勢いがトーンダウンする…ということを避けるためにも、賠償責任保険は欠かせないも のであり、漏れのないしっかりとした補償を用意することが大切です。

次回の記事では、ホテル・旅館内で実際にコロナウイルスが発生したときに備える保険を解説しますので、当記事に引き続き、ぜひお読みください。

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