あなたは、塾内や行き帰りの最中に起こりえる様々な事故に備え、保険に加入していますか?
看板の立て付けが悪く通行人に当たってしまった、塾内で生徒が転倒し怪我をしてしまった、生徒が他の生徒の持ち物を壊してしまった、など考えられる事故はたくさんあります。
学習塾、ピアノ教室、習字教室など、色々な塾がありますが、【評判】【口コミ】などは塾ビジネスを展開していくなかで非常に大切な要素だと考えられます。
万が一事故が起きた時に『あそこの塾は何もしてくれなかった』という悪評が立ってしまうと、あっという間に情報は拡散され、生徒も別の塾へと流れてしまうかもしれません。
一度失った評判を取り戻すことはなかなか難しく、その様な事態は必ず避けるべきですよね。
そのためにも、塾をしっかりと守れる保険に入る必要があるのです。
この記事ではどの様な保険が塾に必要なのか、解説をしていきますので、ぜひお読み下さい。
1.塾総合保険でほとんどの事故に備えることができる
読んで字のごとく、塾で起こる事故に備えるのが、【塾総合保険】です。
この保険では大きく分けて3種類の事故に備えることができます。
1.塾側の管理責任を問われる賠償事故リスク
例
○キャビネットの設置が不安定で、ふとした瞬間に倒れ、生徒が下敷きになり大怪我をした。
○塾の看板が風で倒れ、通行人に当たり怪我をさせた。
その他にも、塾の行き帰りで交通事故にあった、変質者に襲われた、などの場合に塾側に管理責任が発生するかしないか、という点も心配事のひとつですよね。
車通りが多いにも関わらず警備を用意せず、車にはねられてしまった、といった事故が起きたとき、車の運転手の落ち度はさることながら、警備を用意しなかった塾にも責任が問われてしまうことも考えられます。
責任が曖昧な際には保険会社が事故の状況を整理していきますが、塾側にも過失があると判断された場合はこの保険で対応できる可能性があります。
2.生徒が起こしてしまった賠償事故リスク
例
○塾内でふざけながら走り回っていた生徒が、他の生徒にぶつかり怪我をさせた。
○生徒が教室内に入るときに、授業で使用するテレビに誤ってぶつかり壊してしまった。
3.生徒の怪我リスク
例
○自転車で塾へ向かっているときに転び、骨折をしてしまった。
○塾から帰宅する際に、階段から落ちて怪我をしてしまった。※塾に過失が無い場合
1-1.保険料は生徒数で決まる
塾総合保険の保険料は生徒数で決まります。
保険会社によってまちまちですが、一ヶ月あたりの平均生徒数、年間累計などがあります。
また、人数によっては割引も適用できるため、見積りを取る際に適用可能かどうか確認をすると良いでしょう。
なお、こちらも保険会社によって異なりますが、免責金(自己負担額)があらかじめ設定されてしまう商品もあるため、注意が必要です。
1-2.塾総合保険に加入できない塾もあるので注意する
○野球や水泳といったスポーツを指導する塾
○小学校入学前の未就学児、乳幼児を対象とした塾
この様な塾は一般的な学習塾などに比べ、事故が起きるリスクが高いことから、加入できないことがあります。
しかしながら、企業向けの賠償責任保険で補償できる可能性があるので、諦める必要はありません。
その際、保険料の計算に必要な情報や、料率、補償の内容などは塾総合保険と異なりますので、保険会社や代理店に相談をしましょう。
2.設備や造作には火災保険も必要
事故の内容によっては、損害の金額と保険からの補償に差が出てしまうケースがあります。
この様なとき、火災保険を掛けておくことで足りない部分を補える可能性があるので、加入しておくことをお勧めします。当然のことながら、火事や台風などの自然災害による被害のときにも役に立つ保険です。
テナントで賃貸契約を結んでいるときは、契約時に企業向けの火災保険に加入しているケースもあります。
しかしながら、補償が十分でない可能性もあるので、既に加入をされている方は内容を確認し、必要に応じて見直しをしましょう。
まとめ
記事のなかでもお伝えをした通り、塾は【評判】が非常に大切なビジネスだと考えられます。
あそこの塾に行くと成績がよくなる、講師のクオリティが高い、など様々なことが挙げられます。
時間や労力をかけて作り上げた評判を、塾で起きる事故やそのときの対応で失わないように守るため、保険に入るのもひとつの手段です。