コラム

社長さん幹事さん必見!会社主催の花見に潜むリスクとその対策

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桜の季節が近づくに連れ、会社の花見に参加をするかどうか、はたまた参加は強制なのか?とお悩みのことと思います。
また、幹事や主催をする側として任命されてしまったあなたは、『万が一花見のときになんかあったら面倒だなぁ…』など、ぼんやりとした不安を抱えているのではないでしょうか?

社内の親睦を深める目的で催したものが、何かのトラブルで台無しになってしまっては元も子もないですよね。

この記事では、会社の花見にまつわるそんな悩みを解消するポイントや対策を解説していきますので、ぜひお読み下さい。

1.会社の花見が仕事になる条件~労災保険の視点から~

労災保険は【仕事中の怪我】に対して補償がされるため、もし花見中に怪我をした場合にどのような条件であれば労災(仕事中)として判断をされるのか、という視点から解説をしていきます。一般的に、花見や社内のレクリエーションが仕事として判断される要素は以下の通りです。

  • 参加について業務命令があること(社員全員強制参加・欠勤扱いになるなど)
  • 飲み会の目的、仕事との関連性(重要な打合せも兼ねているかなど)
  • 行われる時間帯と所要時間(理由もなく深夜スタート・無駄に長すぎないか、など)
  • 参加中に残業代などが支払われていること
  • 参加費用を会社が負担していること

    ※また、上記の要素が全てではなく労基署が個別具体的に調査や確認を行います。

ご覧の通り要素は様々あるので、花見を仕事の一環、として定義付けるためのハードルは高いと言えるので、【花見も仕事!】と誤った判断をしないよう、注意が必要です。

<幹事や主催者は仕事として判断されやすい>

例えば、怪我をした人が幹事などを一任されていて、その人がいないと会が成立しない、といった場合には仕事として認められる傾向が強いようです。

<仕事でなければ断ること自体に問題はない>

ここまで解説をした通り、会社主催の花見を仕事として捉えるのは難しいことがお分かり頂けたかと思います。
よく、『会社の花見か…行きたくないなぁ』という悩みを目にしますが、【仕事となる要素が見当たらない会】についてはハッキリと断っても問題はないはずです。

しかしながら、コミュニケーションを取る場・親睦を深める会、など、直接の仕事とは関わらなくとも、同じ会社に勤めていくなかで重要な要素があることも確かです。
そのような時は、時間を決めて参加する、お酒を極力飲まないようにする、など自分の身は自分で守ることも大切です。

2.会社の花見に潜むリスク

ここからは会社の花見で起こり得るトラブルを紹介していきます。
また、その後にはトラブルに対応するための策をいくつかお伝えするので、ぜひ読み進めてみて下さい。

<花見はハラスメントの温床になり得る>

会社の花見、というとお酒の席になることは想像しやすいですよね。
【飲みニケーション】という造語が現すように、仕事を円滑に進めていくためや、人とのコミュニケーションを深めていくなかで、時としてお酒の席は重要な役割を果たすことがあります。

しかしながらその反面、アルハラ・セクハラ・パワハラの原因となってしまうこともあり得ます。

特に会社の花見、など大義名分をもってお酒を飲める機会であるがゆえ、ついついハメを外してしまう人もよく見受けられます。
また4月という季節柄、社会人経験ゼロの新入社員・部署異動でやってきた人、転職してきた人、など環境に馴染めていない人は、ちょっとした言動を【ハラスメント】として捉えてしまうかもしれません。

例えば、、
『おい、新人!花見やるから場所取りしてきて!しきたりだから!』入社して間もない時に言われた何気ないひと言が【業務を逸脱したパワハラ】としてトラブルに発展するかもしれないのです。

※参考記事:あなたも既に加害者に?職場を取り巻くハラスメント10選とその対策

こちらの記事でも紹介をしている通り、『こんなことまで!?』というぐらいハラスメントに敏感な世の中になっているため、ハラスメント予防や起きてしまったときの対策を考えることが重要です。

<場所取り中や参加中のケガ>

もう1つ考えられるのは、場所取り中・参加中のケガです。
開催される場所にもよりますが、桜の名所や特に人気がある場所は、多くの人でごった返すことが予想されます。
その様な人混みではちょっとしたことでもケガに繋がる可能性があります。

擦った、切った、など小さなケガ、はたまた派手に転んでしまい骨折、など気をつけているつもりでも起きてしまうのがケガです。
労災にはあたらないとしても、【会社主催】と銘打って行っている以上、参加中のケガは対策をしておきたいリスクのひとつです。

3.花見中のトラブルに備えて、加入しておくと良い保険

ここからは2章で解説をした、【花見に潜むリスク】に備えて、加入しておくと良い保険を紹介します。
ぜひ参考にしてください。

<パワハラ・セクハラなどで訴えられたときの保険がある>

前述の通り、花見の場では意図せずともハラスメントが発生することが考えられます。
その場では笑ってやり過ごしていたものの、後日従業員から訴えられた、なんてことがあるとひとたまりもありません。
実は、社内でのパワハラやセクハラに対応をできる保険があり、時代背景も相まって加入する企業が大変増えているのです。

参考記事:加入は必須!パワハラで会社が訴えられたときに役立つ保険

花見のようなイベントだけではなく、通常の業務中に起きたトラブルにも対応できるので、会社を守るためにも加入をしておくと良い保険です。

<レクリエーション保険や日常生活のケガを補償する保険に加入する>

花見中のケガには、レクリエーション保険や日常生活のケガを補償する保険に加入をして備えましょう。
レクリエーション保険は1日だけのイベントを補償するものから、年間の行事をまとめて補償するまで、様々な契約の仕方があります。

そのため、イベントの開催頻度や参加人数の規模などにあわせ、加入をすると良いでしょう。

また、労災の上乗せ保険などに、日常生活のケガを補償するオプションをつけることで、花見中のケガを補償することができます。
商品によって様々ですが、一般的には【フルタイム特約】などと呼ばれています。

<お酒を飲んだ後のケガは常識の範囲内で補償される>

 保険会社ごとに細かい補償は異なりますが、飲酒運転やひどく泥酔しているときなど、常識の範囲を外れているときのケガは補償されないことが多いため、注意が必要です。

まとめ

会社が主催する花見に潜むリスクと対策を解説してきました。
社内の親睦を深めるために企画をしたのに、それが仇となり大きな問題になってしまった…。
こんなことが起きてしまうと誰も幸せではありません。

楽しいはずのイベントがちょっとしたトラブルで台無しにならないように、会社側や幹事の方が事前に対策を考えておくことが重要だと考えられます。

ぜひこの記事を参考に、安全で楽しいお花見を開催して下さい。

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